OpenVPNはOpenVPN Technologies, Inc. を中心に開発が行われているオープンソースのVPN(Virtual Private Network)ソフトウェアで、GPLライセンスによって公開されています。公式サイトはこちらです。

OpenVPNの特長

オープンソースアプリケーションであること

オープンソースで開発が進められているアプリケーションで、GPLによって公開されています。このライセンスでは、ユーザーは一定の条件のもとで自由にアプリケーションをダウンロードしたり、利用したりすることができます。ソフトウェアの利用には費用はかかりません(ハードウェアの購入やサポートを利用する場合の費用は別途必要です)ので、初期費用も低コストに抑えることができます。

また、特定のベンダーのシステムに強く依存してしまう状況(ベンダーロックイン)を避けられるため、ベンダーの都合によるサポートの突然の打ち切りや、サポート費用の上昇といったリスクにも対応しやすいというメリットもあります。

いろいろなOSで利用可能であること

WindowsやLinux、MacOSなど、いろいろなOSに移植されており、それぞれのOS上でOpenVPNが利用できます。スマートフォンやタブレット用のOSであるiOSやAndroidでも利用でき、VPNの活用の幅はますます広がっています。

各OS版は同じコードベースに基づいているため、異なるOS間であっても問題なく接続できます。LinuxのOpenVPNサーバーにWindowsクライアントから接続することはもちろん、1つのVPN内で複数のクライアントOSが混在することもまったく問題になりません。

比較的簡単に構築できること

インターネットに接続しているPCが1台あれば、VPNサーバーが設置できます(自社内サーバーはもちろん、レンタルVPSなどで運用しているケースもあります)。特定のインターネットプロバイダなどの制約もありません。

このような優れた特徴から、個人ユーザーや中小企業での導入に適しています。

堅牢なセキュリティと安定性

OpenVPNはセキュリティ面でも実績を残しており、2002年4月にリリースされたバージョン1.1.0以降、重大な脆弱性の指摘を受けたことはありません。また、世界中のさまざまな環境で連続稼働している実績が示しているように、アプリケーションとしての動作も非常に安定しています。

その他、OpenVPNのメリットについては、こちらの記事もご参照ください。